Tройка:トロイカ体制 一極に権力を集中させたくない狙い 責任の所在を明確にしておけば、一、二よりも三の方が良さそう

トロイカ体制(トロイカたいせい、ロシア語:Tройка、ラテン文字表記の例:Troika)とは、複数の共同指導者により組織を運営する体制のことである。名前の由来はロシアの3頭立ての馬橇であるトロイカ。

概説 
原義は、ソビエト連邦においてレーニンの死後、トロツキーとスターリンの対立により、スターリン、ジノヴィエフ、カーメネフによって形成された集団指導体制のことである。

その後に同国で、スターリンの死後、権力が書記長一人に集中するのを防ぐために、3人に権限を分散させた集団指導体制のこともトロイカ体制と呼ぶようになった。最初の分散先役職は第一書記、最高会議幹部会議長(国家元首)、閣僚会議議長(首相)。

また、上記から転じて、ソビエト連邦以外の様々な組織における、複数の共同リーダーで組織を運営する体制のこととしても使用される(ソ連以外の社会主義国、転用を参照)。

トロイカ体制 - Wikipedia

トロイカ体制について 

3頭立ての馬橇であるトロイカから

 “トロイカ”という呼び名も面白いことから、以前から気になっており、どういうものかは何となく分かっておりましたが、少し考えていきたいと思います。

 冒頭の引用にある様に、ソビエト連邦にあった指導体制という事になるらしい。

 “指導体制”

 一人に権力を集中させる事を避ける狙いと考えられ、それをトロイカ体制と呼ぶようになった。日本の政治の枠組み三権分立とも似ている。 

日本の“三権分立”にも似ている 立法・行政・司法 

 下記引用にも、あるように、古くは国王が統治していた時代のヨーロッパにおいて、権力の濫用を避ける狙いから、フランスのモンテスキューさんは、権力分立論を唱え、互いに抑制と均衡のもとにある統治機構の必要性を説く。

 現在の日本でも、三権分立の思想が受け継がれており、国会、内閣、裁判所の3つの機関は、暴走しないように、互いに抑制と均衡を働かせている。また、それぞれの機関の独立性を保つため、他の機関の行為を尊重し、不当な介入は避けるべきだとされていることがわかりました。

 

日本には、法律を制定する国会、国政全般を運営する内閣、法律の適用の是非について審判する裁判所の3つの機関があり、それぞれ、立法・行政・司法の国家権力を担っている。

古くは国王が統治していた時代のヨーロッパにおいて、国王はすべての権力を持ち合わせていたため、権力の濫用によって市民の権利が侵害されることがあった。そこで、フランスのモンテスキューは権力分立論を唱え、互いに抑制と均衡のもとにある統治機構の必要性を説いた。

現在の日本でも、三権分立の思想が受け継がれていて、国会、内閣、裁判所の3つの機関は、他の機関が暴走しないよう、互いに抑制と均衡を働かせている。また、それぞれの機関の独立性を保つため、他の機関の行為を尊重し、不当な介入は避けるべきだとされている。

例えば、国会の場合だと、国政全般について内閣に質問できる権限が与えられている。それと同時に、内閣は、国民の代表である国会議員から受けた質問に、真摯な態度で答弁しなければならない。さもなければ、国会の機能を否定することになってしまうからだ。

三権分立(さんけんぶんりつ)とは何? Weblio辞書

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一極に権力を集中させたくない狙い

“トロイカ体制” ソ連ではあまり上手くいかない…

 なぜ上手に機能しないのか。指導体制なのだとして、なぜうまくいかないのか。一人に権力を集中させる事を避けるための機能としての体制なのだとして、なぜうまくいかないのか。

 例えば、日本の“三権分立”なのだとして、それが、互いに抑制と均衡が保たれていたのだとして、なぜ上手く機能しない事があるのだろうか。一人に権力を集中させる事を避ける狙いがあるはずなのに。

 

責任の所在を明確にしておく事が必要なのでは

 たとえば、“トロイカ体制”というものが、三人家族の中でなにかを決めるものに置き換えるのだとして、責任の所在を明確にしておくべきだし、なにかが起きてしまったときに、どうすべきかをイメージしている事も必要そう。一人なら、自分さえどうにかなればと、自由気ままな行動をとりやすくなり危険。独裁に発展しやすい。

 二人なら、一対一で均衡が取れている必要がありそう。釣り合っているのかどうか。トロイカ体制なら、三人が抑制と均衡が取れて成立している事になるが、二より難しい。

 責任の所在を明確にしておく必要もあるし、一、二よりバランスは取れているようにも見えるが、明確にしておかないと混乱を招くようにも映る。

 

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